うつでの休職から復帰までのイメージ~復職のポイントは行動活性化期にあり~

休職から復職へのステップ

先日、EDULIFE公式LINEアカウントから送らせて頂いた動画を文章にまとめました。

企業内カウンセラーとして、のべ5000件を超える相談に対応してきて、多くの復職者と関わってきた須山智子さんに話を聞きました。

休職初期の過ごし方はこちらから

目次

復職の重要時期、行動活性化期とは?

多くの主治医は、休職者の症状が安定してきて、夜も眠れ、職場へ戻りたいという意思がある場合、復職可能という診断書を出します。

ご本人は、休んでいることを申し訳なく思い、早く戻らなきゃという焦りの気持ちがあるため、元気になってくるとすぐ復職を希望することが多いです

しかし、主治医やご本人が復職可能と判断した回復のレベルと、現場で求めている回復のレベルには違いがあります。

そのギャップがあると、頑張って復職したとしても、また体調を崩して行けなくなってしまい再休職となりやすいです。

そのことから、復職には、症状が安定してきたあとの「行動活性化期」が重要となります。

行動活性化期の前半 寛解安定期の過ごし方

「寛解安定期」とは、朝は起きられて夜は寝られるという時期である「生活安定期」から少しステップアップした段階です。

自分の好きなことだったらできて、頭がちゃんと動いているという段階です。

まずは、好きなことから始めるのが良いです。

また、歩くとセロトニンなどの脳内ホルモンが整うので、外に出てウォーキングすることもおすすめします。

この段階では、産業医の先生は、「生活記録表」を確認することで、「寛解安定期」の過ごし方を把握しています。

「生活記録表」とは、どういう生活を送っているのかを2週間続けて記載してもらう用紙です。

そちらの記録を基に、復職可能かどうか一緒に考えましょうという産業医の先生が多いです。

いざ復職!なにをする? 復職準備期

行動活性化期の後半「復帰準備期」は、職場とのやり取りが始まる時期です。

企業内では、人事や上司、産業医やカウンセラーで、どのように職場にお迎えして、どのようなプロセスを踏むと再発が予防できるのかを調整する時期となります。職場調整には、産業医やカウンセラーが仲介役として入ります。

しかし、教師の方々の復職の場合、この「仲介役」が存在していないのが今の復職の実態です。

教職員の場合は、タイミングにより異動が難しいケースが多いです。

その場合は、企業よりももっと、介入や仲介が必要だと感じています。

これは大丈夫だがここは難しい、業務量が多いのは良いがこの部分は負担である等、すり合わせればすり合わせるほど、お互いがwin-winとなります。

希望があればそれを伝えることで、周りの環境は代わっていきます。それを伝える場を持てることが大事です。

ただ、希望を伝えるためには、自分で自分を理解していないと、人に伝えることは難しいです。

自分はどんなことがストレスになり、ストレスがかかるとどのようになりやすいのか。

どのようにしてもらえると助かるのかを自分で理解しておくことが大事です。

「行動活性化期」には、そのように、今までの自分を振り返ったり、今の自分を客観視したりすることに時間をかけましょう。

そうすることで、復職した方は、それまで以上に元気に過ごしています。その姿を見て周りの方が勇気づけられることもあります。

休職はネガティブなイメージがあるかもしれませんが、きちんとステップを踏んだ復職プログラムを組めば、休職前よりも活き活きとしたり、しなやかになったり、生きるのが楽しくなることがほとんどです。

自分に合ったストレスケアができるようになり、より人生が充実していくというイメージです。

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この記事を書いた人

EDULIFE代表 松崎祐子
コーチ/大学講師(言語学)

自分らしく健やかであり続ける先生のサポーター

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