昨日3月26日(金)からTwitterで始まった「#教師のバトン」プロジェクトご存じですか?
文部科学省が「ベテラン教師から若い教師に、現職の教師から教師を目指す方々に、学校の未来に向けてバトンを繋ぐ」ことを目的としたプロジェクトだそうです。(Twitterアカウントのプロフィールより)
https://twitter.com/teachers_baton?s=21
でも、実際のツイート内容を見ると、、、
先生たちの本音!
Twitterでは文部科学省の狙いとは裏腹に、先生たちの本音ツイートで溢れています。(3月27日(土)夜現在)
先生たちの本音があらわすもの
Twitter上では、これらのツイートを「匿名だからって言いたい放題」というように揶揄している方もいました。
でも、私はそうは思いません。
民間も経験している私からすると、「最低限の要望」だと感じます。
・残業代を出してほしい
・休憩時間が確保してほしい
・パワハラ、マタハラを黙認しないでほしい
最低限の労働環境が確保できない状態で、次の世代にバトンを渡せないという
先生方の責任感からくるツイートだと感じます。
教職員の人材確保に大切な視点
現在の40人学級から35人学級に引き下げることが決まったこともあり
今後より一層、教職員の人材確保が各自治体で問題になってくるかと思います。
そんな中、2月の文部科学大臣の会見では、「教職員の魅力向上」と
「教員免許制度の抜本的な見直し」を急務として挙げています。
https://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/mext_00133.html
教職員の魅力向上とともに教員免許制度の抜本的な見直しを行うことで、多様で質の高い教師が確保できるよう取り組んでまいります。
萩生田光一文部科学大臣記者会見録 文部科学省HPより
「当面の取組」として、35人学級を担う教師の確保や社会人等多様な人材の活用、教職課程の高度化等に関する施策をまとめたプランを取りまとめました。
萩生田光一文部科学大臣記者会見録 文部科学省HPより
会見の中で、現在の教員の労働環境の改善について触れていない事と
今回の「#教師のバトンプロジェクト」の反応を予測できなかったことが繋がって見えます。
一つ言えることは、文部科学省も現場の先生方も
「教育現場をより良いものにしたい」というビジョンは同じ、ということ。
その上で、今後の「#教師のバトンプロジェクト」の広がりと、文部科学省の反応を注意深く見ていきたいと思います。
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